2010年12月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 12сар
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2010年12月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 12сар
■2010年12月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○師走の馬頭琴ライヴ、数ヶ所現物。
○年末に向けた羊肉の調達
○YouTubeにてモリンホール三昧
○2011年ハワリンバヤル:Havriin bayar2011開催日程の連絡あり

福沢諭吉の唱えた論説「脱亜論」からの志向なのかアジア諸国でお正月を1月1日としている国は日本のみ。アジア諸国は新年を2月ごろ(旧正月)に設定。モンゴル国のツァガンサル(2011年2月5日)と中国・内モンゴルの正月(2011年2月3日)とずれはあるものの、個人的には12月末日を一応の区切りとし羊肉の新年準備のため調達に走る。新大久保のモンゴル料理店チンギス・ハン(東京都新宿区百人町1-10-10アソルティ新大久保3F/03-5937-5130)にお願いすれば良質な羊肉をすこしお安めに調達できる。http://chingishaan.blog99.fc2.com/店主のスーホさんの人柄は天下一品。
個人的に探すなら池袋北口の知音4階まで行けば10キロ程度の羊肉が簡単に確保できる。羊1頭25キロだから半頭分確保できる計算。
その他、いくつかの馬頭琴演奏者の師走ライヴ見物。

馬頭琴とモリンホールの言葉の使い分け。「馬頭琴」は中国語(漢語)の马头琴(mǎtóuqín)からきている。2弦の楽器の上に馬の頭の彫刻をつけている琴と外見的特長を捉えた言い回しなのだろう。その点、モンゴル人たちはこの楽器を愛情をこめて「モリンホール(морин хуур)」と呼ぶ。馬の尻尾で作られた弦の摩擦音に特徴をフォーカスし、馬の音色を奏でる楽器といった言い回しである。内面から楽器を愛している言い回しのような気がする。

歴史の文献の記載では1275年、イタリアの旅行家のマルコポーロがモンゴルを訪ねた際、当時の元の皇帝のフビライに熱く歓迎され、帰国するとき、マルコポーロはモンゴルの2弦の楽器(モリンホール)をヨーロッパに持ち帰る。今でもモンゴルを旅し馬頭琴(モリンホール)をお土産に人からプレゼントされることは最高の歓迎の表し方。頂いた人間は喜びの極みに達する。ともあれ、馬頭琴がヨーロッパへ渡ったことは西洋の弦楽器(殊にバイオリン)の発展に大きな役割を果したらしい。今でも1本数十万円といわれるバイオリンの最高級の弓はモンゴル産の馬の毛とのこと。馬を嫌う民族は世界中どこにもいない。すべての人間の耳にほどよく響くモリンホールの音色は国境を越えた世界平和の象徴か...とすこし脚色。

YouTubeでモリンホール三昧(http://www.youtube.com/watch?v=LT8p4dmD7Y8&feature=related)。日本でモリンホールを聴く場合デールを着飾った演奏者と対面し、聴くほうも少しばかり緊張を強いられるが本場モンゴル国では発表会の席であっても普段着で演奏。ひょいっと楽器を持ち込み、ヨイショ(Za,za)とのかけ声で弾き始める姿。身近なモリンホール文化を感じる。音色も非常に良いです。

■马头琴(mǎtóuqín)別名
由于流传地区的不同,它的名称、造型、音色和演奏方法也各不相同。在内蒙古西部地区称作“莫林胡兀尔”,而在内蒙古东部的呼伦贝尔盟、哲里木盟、昭乌达盟则叫做“潮尔”。 还有“胡兀尔”“胡琴”“马尾胡琴”“弓弦胡琴”等叫法。除内蒙古外,辽宁、吉林、黑龙江、甘肃、新疆等地的蒙古族也有流行。
2010年11月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 11сар
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■2010年11月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○高井戸倶楽部でモリンホール・チャリティコンサート。
○新宿周辺3日間飲み歩き放浪。
○幡ヶ谷内モンゴル料理青空/巣鴨内モンゴル料理店シリンゴルで舌づつみ
○2010年ノーベル平和賞が中国の人権活動家刘晓波氏に決定

徐々に仕事が落ち着きを見せ始めた11月。精神状態を保つには諦観って必要と勝手に解釈し深追いせず。11月初旬に高井戸倶楽部でのバトエルデネ氏のライヴ鑑賞。アンコールでのuulen borが印象に残る。
これまでのお仕事へのご褒美というものではないが数ヶ月遠ざかっていたモンゴル料理店を数店飲み歩き味を楽しむ。カウンターで飲んでいるとさまざまな出会いあり。久々の再会で近況報告。

ノーベル平和賞受賞の刘晓波氏に話が及ぶ。周囲の中国知人たちにとって寝耳に水。まったく知らない聞いたことのない名前とのこと。内モンゴル留学生や漢人留学生は天安門事件を日本留学によって始めて知る環境。南京大虐殺の記載など教科書問題に揺れる日本もこの点、共通点が多い。中国国内での情報統制のため仕方なし。数多くの人権活動家が拘束されているなか、なぜ刘晓波氏なのか納得いかない方も多い。ノーベル平和賞は諸刃の剣。ダライラマ氏への授与は国際的に成功したが今回のノーベル平和賞選考委員会の中国の人権への問いかけは、逆に中国国内で活躍する現役の人権活動家の動きを制限させる危険をはらむ。経済的に台頭してきたChinaに対する先制なのかもしれないが国内状況を市民レベルで分析した結果のだろうかと疑問符。
2010年10月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 10сар
■2010年10月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○神奈川県藤沢市にモンゴル国からの子どもたちが来日(10月9日~23日)。
日本に約2週間滞在。4回目を迎える今年から「モンゴル子ども大使in神奈川」へと名称変更。今年はモンゴル・南ゴビ県ハンボクド郡から小学生8名の子どもたちがやってきた。無味乾燥な仕事尽くめの毎日、救われる笑顔がある。

 会場で振舞っていたスーティツァイは本場の味がした。聞けばミルク以外の材料をすべてモンゴルから仕入れているとのこと。独特のコクはモンゴル岩塩のおかげ。モンゴルの母を思い出す。バトオチル氏のモリンホール・ライヴもあり、久々に彼の『馬の走り』を聴く。楽しいひと時を過ごす。少し離れていたモンゴルへの思いが熱くなる。帰宅し馬頭琴のボーイングから練習再開。

■2010年9月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。

円高に負けず取引企業の景気急上昇。
依頼を受けたモンゴル関連のHP作成作業。なかなか完成せず。
仕事多忙。モリンホールに触れる時間がますます遠のく。その他9月はあまり記憶がない。

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■2010年8月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○猛暑の夏。
○モンゴル観光がえりの友人にウランバートル市内の状況を聞く。チャイナ•マネー、韓国資本、韓国テレビドラマの進出が著しい。資生堂のモンゴル進出を除けばモンゴル国内で日本資本の影響は以前よりも低下しているようで、日本の存在が薄れているとのこと。
その他、あまり記憶がない。

外は記録的猛暑のようだがオフィスにいる時間が多くなる。仕事詰めの日々。手ごわいクレーマー対応など。
今夏1度、花火大会を楽しみたかったのだが、行くタイミングがつかめずついに断念。モンゴル国の友人が失業。再就職先さがし、雇用保険などの手続きアドバイスなど。
モンゴル国から友人の家族が観光目的で来日二週間の滞在。今年3組目。クリスチャン(一神教)のため日本の寺院、神社へ案内しても中に入らず。観光地探しの選定が重要。しかし、三食の食事(特にラーメン)、東京ディズニーランド、新宿歌舞伎町のネオン街は大満足してもらえる。

2010年7月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 7сар
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■2010年7月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○ナーダム。両国のモンゴル料理店ウランバートル盛況。
○モンゴル観光シーズン到来。
○駐日モンゴル国大使館での人事異動。

記録的猛暑到来。円高が定着し仕事多忙に。今年のモンゴル国は冬のゾドの降雪量の多さのおかげで草原が茂り緑がいっそう鮮やかとのこと。冬の降雪量が少ないと夏は黄色を帯びた草原になります。草原の国の料理に触れようと両国のモンゴル料理店ウランバートルで食事会。羊肉をほおばる。お土産にホーショールを持ち帰る。オーナーの息子さんである白馬の快進撃。角界とお店を賑わせる。
モンゴルから日本語学校へやってきた日本語学校留学生。3ヶ月目。日本での緊張が溶け始め徐々にふるさとを恋しがる時期。NHK大相撲放送での自国のモンゴル国力士の活躍をみて奮起している様子。なにわ節が似合う。

2010年6月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 6сар
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■2010年6月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○モンゴル国から友人の家族が来日。
○いくつかのモンゴル国観光プラン考案。

モンゴルの友人の家族、いきなり来日!。滞在期間は3週間。日本の案内をしようにも仕事が多忙になり日本の観光地を回れず後悔。そのほか、モンゴル観光ツアーの相談を受ける。できる限り安く見積もるも航空費やウランバートルの物価高などで他のアジア諸国観光より割高となり経費面でアウト。
 モンゴルでは観光立国に力を注ぎ、十分な観光資源もあるのだが内陸国家ゆえに到達までの運航コスト高のため他のアジア諸国に観光客を取られてしまう。韓国の2倍から3倍に達する観光コストが痛い。その他、鶴見のモンゴル料理店「ワンセンベル」集客が順調に推移。
2010年5月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 5сар
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■2010年5月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○第2回国際馬頭琴シンポジウム開催(ウランバートル)。
○5月3日-4日にかけてハワリンバヤル2010開催(練馬区光が丘公園) 。二日目はモンゴル国でも人気のBX、かねてからファンのエグシグレンのライヴを鑑賞。
○モンゴルのホーミーを題材とした映画『チャンドマニ』上映会に出没。
○内モンゴル馬頭琴演奏者デルヒのライヴ鑑賞。
○元アジナイホールのアマルトゥヴシン氏のモリンホールライヴ鑑賞など。
○横浜(鶴見)でモンゴル料理店「ワンセンベル(http://wansenberu.iinaa.net/index.html)」開店祝い。

5月は日本における最大級のモンゴルイベント「ハワリンバヤル2010」がメイン。2010年のテーマは『青空の国に20年吹いた風。そしてこれから』でした。モンゴル民主化の20年を検証しようという意欲的なテーマ。この日を目指して全国からモンゴル人が数多く集います。モンゴル人社会の同窓会となり、あちらこちらで近況報告。今年はモンゴルの友人たちの出産ラッシュ。ステージ上でモンゴル国のポップ歌手が生ライヴ。子音が効いた軽快なモンゴル語が飛び交う。
友人のデルヒの東京ライヴ。名古屋で活躍する内モンゴル馬頭琴演奏者による久々の東京ライヴ。彼のHPを立ち上げたようです。内モンゴルの他にもモンゴル国馬頭琴演奏者のプロの音色を鑑賞。アマルトゥヴシン氏のモリンホールライヴ堪能。左手の使い方を鑑賞。モリンホール演奏は個人のオリジナリティが顕著と関心。弦を押す力強さはヤクの牧畜で鍛えられた握力の賜物か。
2010年4月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 4сар
■2010年4月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○4月1日からモンゴル国滞在(30日間)ノービザ確定
○友人のモンゴル人夫婦の出生ラッシュ
○卒業していくモンゴル人留学生との別れ
○日本最大級のモンゴルイベント「ハワリンバヤル2010」開催の準備など

念願であったモンゴル国滞在(30日間)ノービザが確定。モンゴル国800周年記念行事以来の出来事。5月にウランバータルで開催される国際馬頭琴フェスティバルへむけ弾みがつく。期間が定められていないため今後数年にわたりノービザが継続する予定です。
3月に日本の大学を卒業したモンゴル人留学生が大量に帰国。不景気どん底の日本で就職活動に多くの留学生が苦戦を強いられ涙。幾人かはアメリカ、イギリスへ再度の進学を決める。なんとも頼もしいモンゴル人の国際的ネットワークの広さ。世界を飛び回るモンゴル人の爽快さ、自由闊達さに感激。日本の不況がいつの日かおさまったら、日本でのご活躍を願います。

先進国の中で日本ほどモンゴル人・文化を尊重する国は少ないと思う。遠くは鎌倉時代の蒙古来襲、遺伝的要素の蒙古斑、小学校教科書掲載の『スーホーの白い馬』、近年における角界でのモンゴル国力士の活躍などの要素が絡み合いモンゴル人と日本人は親和性が高い。蒙古来襲は鎌倉幕府衰退の最大要因となったが中国から距離をおき日本が国風文化を歩んでいくきっかけになった。日本においてモンゴル国はその他多くの国の一つではなく、国の個性を確実に確立させている。

蛇足。万が一、フビライ・ハンによる蒙古来襲が成功していたら…。日本は元朝の属国となり、清朝時代の領土拡大政策を経て、現代の中国の○○自治区のように支配者がモンゴル人から漢人、満州人に代わっても属国関係を解消できただろうか。尖閣諸島問題で右往左往した2010年の状況を踏まえ蒙古来襲からの中国との領土問題を、アジア諸国でも知名度が高く反骨精神溢れる早稲田大学、旧大阪外大の血を引き関西であえて孔子学院を設置しなかった気骨ある関西大学外国語学部、モンゴル研究随一の砦である東京外語大、内モンゴル人たちからの人望高いフフバータル氏の在籍する昭和女子大あたりでフォーラムの目玉取り上げて欲しい。2011年度、全国の注目を集める一大テーマになるだろう。

2010年3月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 3сар
■2010年3月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○ゾド(寒害)被害の拡大
○モリンホール(馬頭琴)、モンゴルイベント三昧。
○モンゴル国画家から依頼を受け日本での販売委託など。

ゾド(寒害)支援対応を継続。モンゴル語の不勉強さゆえゾド被害拡大のモンゴル国情報入手が遅れる。安穏としていられない状況であることを確認。支援物資のモンゴル国への搬送資金集めに苦戦。また、中国領内モンゴル向けの支援では中国の検閲レベルの高さを改めて認識する。中古品の支援物は内モンゴルへ搬入できず、集まった多くの物資が宙に浮く危険性をはらむ。支援物資といえども中古は受け付けないという中国のプライドの高さを実感。
その他、3月はモンゴル国、内モンゴルのモリンホール、ライヴ、コンサートへ頻繁に出かけ生音を楽しむ。平日に多くの演奏イベントが開催さるため、仕事では休日出勤が多くなる。
モリンホールライヴでは東京一極集中の構図が顕著になる。不況のため、東京の会場使用料値下げのトレンドが原因のようだ。さすがショービジネスの世界、需給バランスが機敏に反応。確かに一時期では借りられない高嶺の花であった都内のあのホール使用料が、安い。
しかし、一過性の高いコンサート。継続して常設のホールでの地方ライヴで活動を積み上げ地道に地方のファンを増やしていくことが日本におけるモリンホールの発展に必要だと思う。この点『スーホーの白い馬』関連のモリンホール(馬頭琴)ライヴを津々浦々の小学校で行う演奏者の熱意に敬意。
2010年2月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 2сар
■2010年2月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○横綱朝青龍の電撃引退。
○モンゴルのゾド(寒害)支援開始
○アジナイ・ホールCD『みちしるべ』発売
○全国で行われるツァガンサル・イベントのお手伝いなど。

1月の賑わいを2月も維持。全国各地で開催されるツァガンサルの準備やお手伝いに奔走。趣味が充実すると仕事も良い変化をみせはじめる。大型契約の獲得など幸先の良いスタート。
モンゴル国の英雄、朝青龍の引退に涙する。日本人取り巻きの広報対応の悪さに憤慨。初動対応の悪さが朝青龍の引退につながったと関係者の話から実感。モンゴル国の英雄を角界で失った悲しみをツァガンサルの席でモンゴル人と共有する。それでも朝青龍は日本人を信頼している事に情の深さを感じる。
多くのモンゴル人と会合する機会が多くなりモンゴル語の必要性を実感しはじめたこの頃から仕事が忙しくなる。モンゴル語学習は先延ばし。不況になると忙しくなる勤務先の特性。アジナイ・ホールCD新発売『みちしるべ』。通勤途中に繰り返し聴く。琴の軽快な音色で奮起。このCDの特長はミュートをかけた馬頭琴(モリンホール)の音色、琴(ヤタガ)の引き立て、ビャンバさんのホーミー。都会仕立て。
2010年1月の思い出...Tэмдэглэл:2010 оны 1сар
■2010年1月の記憶メモ
今年も残すところあと数日。今年1年間の記憶をたどってみる。
○元日未明、明治神宮初詣
○モンゴル国歌手セルチマ結婚
○モンゴル系新年会、各種ツァガンサル準備
○モンゴル国での寒害(ゾド)支援対応

大晦日、モンゴル人、漢人の友人・知人と六本木に繰り出し代々木の明治神宮で初詣。
幸運なことに2009年12月から1月にかけモンゴル人と漢人と遊ぶ機会が大幅に増えた。遊び方やお酒の飲み方、初詣への考え方をみてもモンゴル人と漢人のちがいが垣間見える。明治神宮の空を見ながら静かに年が明けていく穏やかな正月。私にはモンゴル人と気が合うなと改めて感じた新年第1日。その後、モンゴル国歌手セルチマが北京で結婚のニュースに驚く。お相手は内モンゴル人の実業家。友人は杯を挙げモンゴル人同士の帯同連結に歓喜。
その後モンゴル国の友人からゴビで寒害の被害が出ているとの連絡が入る。約10年ぶりの寒害(ゾド)か?!。非力ながらモンゴル国を愛する多くのNPOや日本人有力者に関心を高めてもらい支援の輪を広げてもらうよう情報連絡。しかし不景気のため予定より資金が集まらず苦戦。
レアメタル、ユーラシア大陸を駆ける
モンゴル仲間との忘年会とクリスマスをかねたナイル(宴)の待ち合わせで新宿駅東口に立っているとブランド物の紙袋をひっさげ足早に帰る会社員の姿。調査会社のデータでは今年のクリスマス・プレゼント予算は前年比20パーセント増のようす。節約志向のなか会社員も内向きになり家庭への回帰が高まっているのがプレゼント予算額アップの理由(by調査会社)。しかし本質的理由のは貴金属の値上がりによる物価高騰であろう。百貨店の定員にたずねると、今年金の値上がりは顕著であり円高でも価格高騰を吸収できていないとのこと。
さて今年も「レアアース」「レアメタル」をはじめ資源争奪戦の様子が日本経済新聞の紙面をかざった。「モンゴル」の名も紙面1面に主役級の扱いで登場する日もあった。カザフスタンを含めユーラシア大陸の心臓部に位置する国への国際的関心が加熱している。
師走の夕方のモンゴリアン・タイム。文庫本を開く。司馬遼太郎の『ロシアについて』。面白い一文を発見。
■『ロシアについて』210P 司馬遼太郎【文春文庫476円】
さて、高原のモンゴル人たちのことである。世界史の進行からぼろぎれのように置き去りにされたかれらは、十七世紀末からの清朝による支配で、いっそう衰弱した。
それでもなお問題にされるに価したのは、地球上の広大なある部分をかれらはその生産のために所有(近代的な所有ではない)していたことによる。遊牧は、本来、農業のように大きな人口を養えない。ごく寡民(かみん)なものであった。チンギス汗の当時でも、かれの人民は男女あわせて二百万人程度であったであろう。清朝支配のころもその程度か、それ以下だったろうが、遊牧生産には広大な草原を必要とした。ただ、かれらを支配した農業帝国が、遊牧民族の大規模な土地所有をさほどうらやましがらなかったのは、そのほとんどが農業の不適地であるためだった。

かつての農業帝国は経済大国へ変貌しようとしている。かの国にとって、草原の国はふたたび羨望の国に映っている。新たな支配の波が訪れていないだろうか。農耕民族特有の緻密な施策にのせられていないだろうか。再度、草原の国は支配されぬよう確固とした資源ナショナリズムの統制を早急に強める時期であろう。
モリン・ホール(馬頭琴)とドイツ製爪きり
モリンホールの演奏者の左手をみると小指、薬指の爪が他の指より5ミリから10ミリ程度伸びている。ハーモ二クス技法に重きをおく演奏者はこれより爪を長く伸ばしている。
日本に毎年来られるアジナイホールのボルドーさんは例外で、おそらく、モリンホール楽曲の作曲のため頻繁にピアノを弾くためだろう、爪は一切伸ばしていなかった。そう、モリンホール演奏家のコンセプトは左手先にあわられる。
左手を見るだけでその人の演奏スタイル、馬頭琴と日常生活との相関性を勝手に想像してしまう楽しみ。

そんなことを思うのは今日、ドイツ製の爪きりをプレゼントされたから。

日本とドイツ、そしてモンゴルをつなげるもの。それは世界的なモンゴル研究のレベルの高さ。日本では戦時中、満州統治の必然性からモンゴル研究が急速に高まっていったが、ドイツではチンギスハーン研究に重きを置きチンギスハーンの家系(系譜)をたどった研究がモンゴル人の多くの手写本から盛んに行われている。特にモンゴル国側の研究では、現在でもモンゴル人の数パーセントはドイツ語の日常会話ができるといわれるほど旧社会主義時代、東ドイツとの結びつきが強固だったため(研究資材が豊富に入手でき)モンゴル研究はより深くより広く行われた。
西欧諸国の中でもドイツはモンゴルを身近に感じる土壌があるのかもしれない。
とすれば…、ドイツにも日本と同じくらい多くの馬頭琴演奏者が存在するのかもしれない。
そうだ、彼らは夜な夜なドイツ製の爪きりで爪をとぎ、演奏スタイルを磨いているに違いない。
銀色の塊が、白く光った。
高井戸倶楽部にてモリン・ホール(馬頭琴)と2杯目のバーボン
高井戸倶楽部にてモリン・ホール(馬頭琴)と2杯目のバーボン
11月4日の静かな秋の夜、知人がプロデュースするモンゴル音楽イベントへ足早に向かう。早い時間、普段より学生の多い新宿から京王線に乗り継ぎ下高井戸駅で下車。
本日のテーマは「馬頭琴四重奏(サロール・タル)」。バトエルデネ氏、ムングン氏、女性演奏者のオユンガさん、ボルロマー(チェロ)さん、の4人の演奏会。

ダイニングバー高井戸倶楽部で馬頭琴とはいかに…と楽しみに足を運ぶ。倉庫を改造した広めで気持ちがよい。氷を割る音、グラス同士の響きなど硬質な雑音が少し耳に残る空間ではあったのだが‥。
久々にモリンホール(馬頭琴)を聴きながらお酒を飲み、追われぬ時間を満喫。バトエルデネ氏のモリンホールはふわふわとする雲の上を歩くような感覚にさせてくれるやさしすぎる音色。

1杯目はお店の様子を見ようと白い泡の膨らむビールを頼む。ストライブ柄のネクタイをはずしセブンスターに火をつける。クリーミーな演奏の中に少し馬の荒々しさを感じたいと2杯目はバーボンのクロウ。そして3杯目もやはりバーボン。クロウより少し甘めのI.W.ハーパーをいただく。高井戸倶楽部。作り手のお酒へのこだわり、グラスセンスもよかった。
きょうはステージ遠目から演奏鑑賞。少しライトが強いかな…。夜の馬頭琴演奏会、私ならライトルックスはこの半分にするなどなど随所観察。

■写真:バトエルデネ氏によく見られるわき目演奏。音の感覚に集中するため客席を凝視し弦を押さえる左手を見ずに演奏していく。
天高く羊肥ゆる秋の空、モンゴル料理と韃靼(だったん)の馬(日経新聞)
4月末以来のブログ更新。
今日から11月に突入だ。今年も2ヶ月をきってしまった。来年こそは良い年でありますように(まだ早いか・・・)。
木枯らし一号も吹き、最近めっきり寒くなってきた。
シーバスリーガルのストレートがうまくなりはじめ、羊肉が恋しい季節になってきた。この時期の羊肉は一年で一番おいしい。絶品である。モンゴル岩塩を仕入れ、3キロの羊肉で家でこさえるチャンサン・マハも良いが、種類豊富なモンゴル料理を食べに両国(ウランバートル)や巣鴨(シリンゴル)、池袋(ボラグ)に新大久保(チンギス・ハン)、幡ヶ谷(青空)、亀戸(大蒙古)へ足を運び東京のモンゴル料理店を満喫したくなる。そうそう、鶴見(横浜市)のワンセンベルもコンセプトがしっかりしているなかなかのお店。毎日20:00-ムギさんやミャガさんのモンゴル音楽の演奏もある。

リーマンショックからの復興と円高による冷や水が連鎖し今年は5月以降漠然と業務多忙になりモンゴル情報からも遠ざかる日が多かった。しかし、その日常の中でも日本経済新聞の朝刊の連載『韃靼の馬』は目を通している。ストーリー自体は面白くないのだが、時たま出てくるモンゴル民族の生活描写やいくつかのモンゴル単語はビル街へ向かう通勤のなかでモンゴルの風を心の中に吹かせてくれる。

『韃靼の馬』(338話)
幕営地として指定された広場は深い雪に蔽われていたが、韃靼人たちの手でまたたくまに取り除かれ、三十間四方の土の上には板が敷かれた。彼らは、箱馬車に積んできた部材をおろすと、三班に分かれゲルの積み立てに取りかかった。チャハル・ハーン一人が馬と駱駝の軍の中にいる。
ゲルの組み立ては、扉を南向きに立てることからはじまる。その扉に、柳の細材を格子状に編んだハナ(壁)を立て回して円形の囲いをつくる。円の中心に天窓(トーノ)を付けた柱(バガナ)を立て、何十本もの屋根棒(オニ)を天窓に差込み反対側の棒の先を壁の上縁に結ぶ。これでゲルの木組みの部分は完成だ。
つづいて、壁にフェルトを差し回して塞ぎ、オニでできた屋根(デーベル)にもフェルトをかぶせ、紐でこれらを三段に分けて、縛って固定する。
こうして三つのゲルの組み立てが終わると内部にもフェルトを敷き、火鉢(トルガ)を入れ、北側の壁にラマの仏壇を飾る。


韃靼とはモンゴル帝国以前、モンゴルがチンギス・ハンの登場していない時期のころに遊牧諸部族の総称として漢民族が名づけた言葉。漢語名「韃靼」は農耕民族である漢人が自分たちとは異なる生活様式を持つ遊牧民を名づけたことから始まる。そこにはモンゴル民族以外の多くの遊牧民族が含まれるのだ。
しかし、この文章ではラマの仏壇を飾ると出てきている。ラマ教の導入はもっと後になったころだと思うのだが・・・。
Хаврын Баяр 2010  Quiza, BX, Агиймаа, Эгшиглэн японд
Хаврын Баяр 2010  Quiza, BX, Агиймаа, Эгшиглэн японд
Хаврын Баяр 2010  Quiza, BX, Агиймаа, Эгшиглэн японд
(Quiza, BX, Agiimaa, Egshiglen in JAPAN)
■Хаана: ТОКИО хотын Нэрима дүүрэг Хикаригаока IMA Концертын танхим (То-эй метро, Ооэдо шугам, "Хикаригаока" өртөөнөөс 5 минут алхана. )Машины зогсоол байхгүй тул машинаар ирэхгүй байхыг хүсч байна.
http://www.harumatsuri.net/2010/index.php?page=map
■Танхимд оруулах цаг: 18:30
■Тоглолт эхлэх цаг:  19:00 цагаас
■Үнэ:  3500 иен
■Лавлах утас:080-5077-8486(softbank) / 080-5335-1028(au)
http://quiza-bx-agiimaa-egshiglen-in-japan.blogspot.com/
■Хаврын Баяр 2010 HP
 http://www.harumatsuri.net/2010/index.php?page=main
ハワリンバヤル2010 (5月2日12:00-17:00/5月3日10:00-17:00)のご紹介
ハワリンバヤル2010 (5月2日12:00-17:00/5月3日10:00-17:00)のご紹介
ハワリンバヤル2010 (5月2日12:00-17:00/5月3日10:00-17:00)のご紹介
2010年の日本における最大級のモンゴル祭り「ハワリンバヤル」の開催が迫ってきました!5月2日(12:00-17:00)、5月3日(10:00-17:00)に東京都練馬区光が丘公園で開催されます。
毎年恒例のステージパフォーマンス・プログラムが発表!
5月3日の夜は「光が丘IMAホール」でBXなどのライブが開催されます。
チケットは3500円!昨年より500円お安くなっています。
☆連絡先:080-5077-8486(softbank) 080-5335-1028(au)

☆2010年5月2日(日) ☆
12:00 オープニングセレモニー
12:15 みなさまへのご挨拶
12:30 モンゴル民族音楽
12:50 イベント紹介
13:05 モンゴル民族音楽
13:30 民族衣装ファッションショー
14:50 絵画コンテスト表彰式
14:30 ステージ休憩
15:00 モンゴル民族音楽
15:40 モンゴル相撲の紹介
16:00 モンゴルのポップス(M−POP)Quiza, BX, アギーマー、エギシゲレン

☆2010年5月3日(祝)☆
10:00 実行委員長の挨拶
10:15 モンゴル民族音楽
10:45 イベント紹介
11:00 モンゴルの現代音楽
11:30 民族衣装ファッションショー
12:00 ステージ休憩
12:30 モンゴル民族音楽
13:30 モンゴルの現代音楽
14:30 民族衣装ファッションショー
15:00 大相撲・モンゴル出身力士たちの挨拶
15:20 モンゴルのポップス(M−POP)Quiza, BX, アギーマー、エギシゲレン
15:45 クロージングセレモニー

■おまけ:http://quiza-bx-agiimaa-egshiglen-in-japan.blogspot.com/
2010年4月1日からモンゴル国へのビザが不要となります!
2010年4月1日からモンゴル国へのビザが不要となります!
いよいよ2010年4月1日から日本人のモンゴル国へのビザが不要となります!
3月24日のモンゴル国側の閣議で、観光目的のみならず商用目的もモンゴル国滞在の1ヶ月(30日間)までのノービザが確定しました。4月1日から開始です。日本国籍の方には障壁が減り、モンゴル国への旅行を身近なものにできます。昨年末の段階でノービザはほぼ確定していたのですが、これまでモンゴル国側では決定を控えていました。ノービザになると駐日モンゴル大使館のビザ発行手数料収入が減るという切実な経済事情もあったためです。
しかし多くの日本人がモンゴルへ訪れ観光による消費などでこの収入源を補うこととなるということでノービザが確定です。ノービザは結果的にモンゴル国と日本の友好をふかめ、モンゴル国の経済発展につながりそうです。
ノービザという英断を行った駐日モンゴル国大使館に厚く感謝します。

これにより、モンゴル国の観光業界に熱気が帯びています。

私の中では、株式会社チンギスハーン旅行が一番の格安チケットを販売している会社です。ぜひ皆さま、ノービザと円高を利用して、モンゴル国への訪問をご検討願います。

☆モンゴルツアーならチンギスハーン旅行へお任せ!☆
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3月24日にお会いした駐日モンゴル国大使館の有力者は「ノービザは1年のスパンではなく、今後ずーっと続くだろう」とおっしゃっていましたので日本人のモンゴル国好きにとってはうれしい限りです!
モンゴルの春を告げる花「яргуй(ヤルグイ)」
モンゴルの春を告げる花「яргуй(ヤルグイ)」
年度末到来。先週は仕事が終わらず大変な一週間.
しかし、天候に恵まれた、春の一日。外から暖かな春の陽光がデスクに射しています。年度末の忙殺された日常の中でも、この季節を感じると飲みたくなる酒があります。
それが「ZUBROWKA(ズブロッカ)」。ポーランドのフレバー・ヴォッカです。

キンキンに冷凍庫で冷やし、風呂上りにロックグラスで2-3杯頂くのが春の夜の楽しみ。アルコール40度と強いお酒なので酔いまわりの遅いビールと違い、「ZUBROWKA(ズブロッカ)には数杯で手っ取り早く酔っ払って寝てしまえるという忙しい時期ならではの利点があります。
このフレーバー・ヴォッカですが、東欧に生息するバイソンが好む草「ズブロッカ草」で風味を出しており日本では「桜の香りのするお酒」として、最近すこしづつ人気が出ているようです。10年前、私が大学時代行きつめた大阪のBarでは「くさい」「変な臭い」と女性からは敬遠され、女性にお酒を飲まそうとする男たちからも当然拒絶されていたお酒。
酒飲みが愛飲する一番の安酒ヴォッカとして飲んでいたのに、いまやGinの王様「ボンベイサファイヤ」と同等の価格ランクに!「桜の香り」と結びつけた「ZUBROWKA(ズブロッカ)」のマーケティング手法の成果です。プロモーションのお手本であり鏡です。

この春の香りを含んだ「ZUBROWKA(ズブロッカ)」を飲むと、モンゴルの春を告げる花「яргуй(ヤルグイ)」に想像がかけめぐります。

モンゴルに住む人たちは「яргуй(ヤルグイ)」が咲くと辛い冬の季節が終わることに喜びを感じます。それは、ヤルグイが草原にいち早く新芽を芽吹かせ、家畜の餌となるためです。家畜にとってツァガンサルから3月の上旬にかけて干草を食べつくした飢えのピーク。「яргуй(ヤルグイ)」が咲くことで餌を見出し生命の維持が可能となるのです。
マイナス40℃にもなる雪一色のモンゴル高原。その白い雪をかき分け一番に咲く花、「яргуй(ヤルグイ)」は家畜にとっての命の源泉。そう自然条件の厳しいモンゴルでは生命の息吹の象徴であり、まさに春の象徴。

明日からまた年度末の忙しさが職場で待ち受けていますが、私の仕事がいくら忙しいといってもモンゴルの家畜に比べたらその辛さは比ではないはずだ、と奮起。
【写真】(上段)「яргуй(ヤルグイ)」…モンゴルの春を告げる花です。
         日本では2月に咲きますが、モンゴルでは4月後半頃にやっと咲くそうです。
    (下段)桜の香りのするヴォッカ「ZUBROWKA(ズブロッカ)」

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