先週の土曜日、韓国人の友人と近況報告を兼ねて新大久保にある酒場で落ち合いました。海の香りがたっぷり含まれた本場のキムチ。牛の生肉。韓国焼酎のストレートでごくりと流し込み胃袋を熱くしていきます。
いつもはモンゴル料理店でしか人と会わない主義なのですが、その日は韓国の旧友と共に韓国料理と韓国焼酎にノックアウトされ終電ギリギリで帰宅。楽しい一夜でした。韓国では一時期、国が韓国映画のチケットを買い上げ国民に提供していたそうです。韓国映画の振興のための国策だったそうです。その結果、韓国からは国際的な映画監督が相次いで世界へ羽ばたき、多くの韓国映画ファンを世界に有するにいたりました。国の映画振興により予算をカバーしたため、多くの映画が作られ、身近な人間が俳優として映画出演したそうです。
韓国の映画制作の現場は日本と異なり敷居が低いようです。日本では映画作りに多くのプロモーターが入りすぎます。これは上映したとき集客リスクを回避するための「しがらみ」を利用する日本独特の映画制作手法が生きているためです。この結果、中間マージンが雪だるま式に発生し、ウン億の制作費となり尻込みする有能なクリエーターが日本にはあまりにも多い。韓国のように日本でも映画産業の育成に国がもっと動けばよいのですが…。
そんな映画環境の中、日本人、亀井岳監督によるモンゴル国のホーミーを題材にした映画が3月20日から渋谷アップリンクXで上映されます。
『チャンドマニ(чандмань)~モンゴルホーミーの源流へ~』。私の周辺も活気づいています。
映画は複合芸術。さまざまな人間が絡み生み出され、ひとつの映像を映画に磨いていく共同作業。製作をはじめ、プロモート活動にはモンゴル国を愛する多くの人間が絡んでいるようです。『チャンドマニ(чандмань)~モンゴルホーミーの源流へ~』は多くの人の気持ちが込められています。
モンゴル国のホーミーを題材としたこの映画、首都のウランバートルからホーミーの故郷「チャンドマニ村」へ二人のホーミー唱者がたどる共鳴の旅です。旅のなかでモンゴルの伝統楽器「イケル」の演奏や、縦笛とホーミーを同時に行う楽器「ツゥオール」(笛はモンゴル大使館で見たことがあります)など一度は聴きたい楽器演奏が行われています。
モンゴル国の北西部ホブド県(Ховд аймаг)にある「チャンドマニ村(чандмань тосгон)」は人口3000人の村。ホーミーの歌い手の割合が多く、ホーミーの故郷と称されています。
そもそも『チャンドマニ(чандмань)』とはチベット仏教から入ったCint´malicakra(チンターマニ)という仏教の言葉からきたモンゴル語。
Cint´malicakra(チンターマニ)とは「自在に輪転する」というもともとの意味があるようですが、そこから派生し「手の届かないところを意のままに操れる」という意味を含み、説法などの時、僧が手に持つ仏具を『チャンドマニ(чандмань)』と呼ぶこともあるようです。
Cint´malicakra(チンターマニ)のベースにある「自在に輪転する」という意味から、『チャンドマニ(чандмань)』は「さまざまな疑問を解決させる、あたかもかゆいところに手が届くもの」をさして、ときには「説法」「講経」を意味する場合もあるとか。
さまざまな人の心に響き心を浄化させるはたらきをもつ「ホーミー」もきっとこの意味で『チャンドマニ(чандмань)』なのでしょう。
『チャンドマニ(чандмань)』のリードにあった「~モンゴルホーミーの源流へ~」の意味が、つかめました。
映画『チャンドマニ』が3月20日から渋谷アップリンクXで上映。
http://www.chandmani.com/
私も春風の吹く東京で、モンゴル・ヴォッカ「チンギス」を懐に忍ばせモンゴルからの風、映画『チャンドマニ』を楽しみたいと思います。
■写真:上段『チャンドマニ(чандмань)』フライヤー/下段:渋谷アップリンクXの地図
いつもはモンゴル料理店でしか人と会わない主義なのですが、その日は韓国の旧友と共に韓国料理と韓国焼酎にノックアウトされ終電ギリギリで帰宅。楽しい一夜でした。韓国では一時期、国が韓国映画のチケットを買い上げ国民に提供していたそうです。韓国映画の振興のための国策だったそうです。その結果、韓国からは国際的な映画監督が相次いで世界へ羽ばたき、多くの韓国映画ファンを世界に有するにいたりました。国の映画振興により予算をカバーしたため、多くの映画が作られ、身近な人間が俳優として映画出演したそうです。
韓国の映画制作の現場は日本と異なり敷居が低いようです。日本では映画作りに多くのプロモーターが入りすぎます。これは上映したとき集客リスクを回避するための「しがらみ」を利用する日本独特の映画制作手法が生きているためです。この結果、中間マージンが雪だるま式に発生し、ウン億の制作費となり尻込みする有能なクリエーターが日本にはあまりにも多い。韓国のように日本でも映画産業の育成に国がもっと動けばよいのですが…。
そんな映画環境の中、日本人、亀井岳監督によるモンゴル国のホーミーを題材にした映画が3月20日から渋谷アップリンクXで上映されます。
『チャンドマニ(чандмань)~モンゴルホーミーの源流へ~』。私の周辺も活気づいています。
映画は複合芸術。さまざまな人間が絡み生み出され、ひとつの映像を映画に磨いていく共同作業。製作をはじめ、プロモート活動にはモンゴル国を愛する多くの人間が絡んでいるようです。『チャンドマニ(чандмань)~モンゴルホーミーの源流へ~』は多くの人の気持ちが込められています。
モンゴル国のホーミーを題材としたこの映画、首都のウランバートルからホーミーの故郷「チャンドマニ村」へ二人のホーミー唱者がたどる共鳴の旅です。旅のなかでモンゴルの伝統楽器「イケル」の演奏や、縦笛とホーミーを同時に行う楽器「ツゥオール」(笛はモンゴル大使館で見たことがあります)など一度は聴きたい楽器演奏が行われています。
モンゴル国の北西部ホブド県(Ховд аймаг)にある「チャンドマニ村(чандмань тосгон)」は人口3000人の村。ホーミーの歌い手の割合が多く、ホーミーの故郷と称されています。
そもそも『チャンドマニ(чандмань)』とはチベット仏教から入ったCint´malicakra(チンターマニ)という仏教の言葉からきたモンゴル語。
Cint´malicakra(チンターマニ)とは「自在に輪転する」というもともとの意味があるようですが、そこから派生し「手の届かないところを意のままに操れる」という意味を含み、説法などの時、僧が手に持つ仏具を『チャンドマニ(чандмань)』と呼ぶこともあるようです。
Cint´malicakra(チンターマニ)のベースにある「自在に輪転する」という意味から、『チャンドマニ(чандмань)』は「さまざまな疑問を解決させる、あたかもかゆいところに手が届くもの」をさして、ときには「説法」「講経」を意味する場合もあるとか。
さまざまな人の心に響き心を浄化させるはたらきをもつ「ホーミー」もきっとこの意味で『チャンドマニ(чандмань)』なのでしょう。
『チャンドマニ(чандмань)』のリードにあった「~モンゴルホーミーの源流へ~」の意味が、つかめました。
映画『チャンドマニ』が3月20日から渋谷アップリンクXで上映。
http://www.chandmani.com/
私も春風の吹く東京で、モンゴル・ヴォッカ「チンギス」を懐に忍ばせモンゴルからの風、映画『チャンドマニ』を楽しみたいと思います。
■写真:上段『チャンドマニ(чандмань)』フライヤー/下段:渋谷アップリンクXの地図
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