サヤー・サンギドルジ　ピアノリサイタル（9月22日）について

秋はmongolian events花盛り。
『オルドスの婚礼』につづき、10月17日にはモンゴル・ブフ・クラブ主催のモンゴル相撲大会。翌10月18日は仙台で民族衣装芸術団の公演があり10月23日には新宿文化センターでも公演されるようです。11月5日は「モンゴル音楽祭IN両国」ですが、その翌日に「モンゴル音楽祭IN鎌倉」が開催されます。11月8日にはセーンザヤーさんの馬頭琴コンサートが文京区シビックホールで開催。

そんな中、今日(9月22日)は「サヤー・サンギドルジ　ピアノリサイタル」を聴きに横浜（関内ホール）に足を伸ばしました。サヤーさんはモンゴル・ウランバータル出身で世界各国で演奏活動をするピアニスト。その19歳になる息子さんの案内役をかってでて、コンサートの準備時間などに話をしました。現在NYに住んでいる彼は私のボキャブラリーの少ないモンゴル語に英語で回答してくれる心優しい青年です。父はスペイン人。数年前までスペインにいたとのこと。NY移住後もサッカーをしているのもこのスペイン人気質からかも。世界中を演奏で行脚するバリバリの国際派一家です。しかしながら馬頭琴の音色を聴いて very interestingとうなっていました。理由を聞くと今まで本物の馬頭琴に触れる機会はなかったようす。来日し、馬頭琴共演者のNAGISAさんの演奏を聴き彼の内に秘めたモンゴル民族のアイデンティティーが高まったかも…（憶測です）。
母のコンサートで世界各国、同行している彼は、日本国でのリサイタル以外に馬頭琴を見たことがなかったようです。サヤーさんの出身のモンゴルつながりで、リサイタルに馬頭琴演奏者をセッティングする日本はモンゴル文化を世界中で一番尊重している国のような気がします。

なお、この馬頭琴演奏者のNAGISAさんは馬頭琴演奏の時、滅多にモンゴル・デールを着ることはありません。今日も桜色のドレスを着ていました。そこが新しい！革新的です。そして少し頑なな方。若干27歳。日本馬頭琴協会の理事です。
まったく音楽センスのない私ですが、ぼーっと座って聴いているだけで非日常的な世界に入れリラックスできます。公演はとびっきりの非日常的演出の方が見ごたえがありますね。
しかし…非日常的ガゆえに緊張する場合もあります。いつもは非日常的である英会話ですが、今日は周りは英語ばかり。私は英語力がなく恥ずかしい思いをたくさんしました。非日常的なるものの楽しみ方は、あくまで間接的なものであるべきですね。