モンゴル・ブフ(モンゴル相撲)大会
2008年10月13日 お仕事
10月11日、内モンゴル相撲大会が川口西公園で行われた。
春のハブリーンバヤルと秋のナマリーンバヤル。久々に出会う仲間達と新しい顔。モンゴル人の友達はみな友達。モンゴロイドの絆はсайхан танилчыя(サイハン タニツラー:知り合えてうれしいです)の挨拶と握手でつながっていく。
澄み渡るフフテンゲル(秋晴れ)のもと都会に横たわる公園の芝生の上に年に1度、力自慢の強靭な内モンゴルのブフ達が集う。
緑の芝生とフフテンゲル。小さなゲルも設置され、そこはもうモンゴルの草原。奥に林立する都会のビル郡を除いては・・・。
闘いが始まった。モンゴル相撲は日本の相撲と異なり草原一面が闘いの場となる。ブフには囲われた土俵がないため、日本と違い寄り切りなどの技は存在せず投げや足技が中心となる。自由に動き回るブフ達。足の裏以外の部分が地面につけば負けという単純明快なルール。
周囲を取り囲むモンゴル人から歓声が発せられる。
がんばれ:Xичигээрэй(ヒチェーゲレイ)あと少し!:Тэсээрэй(テセーレー)
勝て!!:Ярна щvv(ヤルナ シュー)
強え~:Xvчтэй байна шvv(フチテー バイン シュー)
モンゴル相撲をみるとつくづく格闘技はダンスと通じるものがあると感じる。共通するのは生命の躍動。
ブフ達の闘いは繰り広げられる生命の躍動と万物を創造する自然への感謝のダンスである。
ひときわ大きな歓声があがる。勝負が決まった。横たわる敗者に勝者の手が差し伸べる。
勝者に対する賛辞と畏敬。敗者への惜しみと期待が交差する。勝者は敗者へидээ(イデー)
(チヘル:アメ)を贈る。敗者は勝者から贈られたидээ(イデー)(チヘル:アメ)を見物人に渡す。見物人はそれをなめて、先ほど行われた名勝負について語り合う。
モンゴル流の幸せの連鎖。
この敗者と勝者の関係こそ食物連鎖に通じ、モンゴル人がこよなく自然を愛する民族だという証左ではなかろうか。
陽が傾きかけたオレンジ色の空のなか、今年の横綱が決定した。
ジャーハン セルーン サルヒ(涼しい秋風)がブフ達の汗を乾かす。大会スタッフにより解体されるゲル。兵(つわもの)どもが夢の後。
来年もこの緑の公園でモンゴルの幸せな大会が繰り広げられますように。
■写真は内モンゴル相撲の組み手。モンゴル国のブフと違い、足を取ることができないため柔道の組手に近い立ち技が鑑賞できます。
春のハブリーンバヤルと秋のナマリーンバヤル。久々に出会う仲間達と新しい顔。モンゴル人の友達はみな友達。モンゴロイドの絆はсайхан танилчыя(サイハン タニツラー:知り合えてうれしいです)の挨拶と握手でつながっていく。
澄み渡るフフテンゲル(秋晴れ)のもと都会に横たわる公園の芝生の上に年に1度、力自慢の強靭な内モンゴルのブフ達が集う。
緑の芝生とフフテンゲル。小さなゲルも設置され、そこはもうモンゴルの草原。奥に林立する都会のビル郡を除いては・・・。
闘いが始まった。モンゴル相撲は日本の相撲と異なり草原一面が闘いの場となる。ブフには囲われた土俵がないため、日本と違い寄り切りなどの技は存在せず投げや足技が中心となる。自由に動き回るブフ達。足の裏以外の部分が地面につけば負けという単純明快なルール。
周囲を取り囲むモンゴル人から歓声が発せられる。
がんばれ:Xичигээрэй(ヒチェーゲレイ)あと少し!:Тэсээрэй(テセーレー)
勝て!!:Ярна щvv(ヤルナ シュー)
強え~:Xvчтэй байна шvv(フチテー バイン シュー)
モンゴル相撲をみるとつくづく格闘技はダンスと通じるものがあると感じる。共通するのは生命の躍動。
ブフ達の闘いは繰り広げられる生命の躍動と万物を創造する自然への感謝のダンスである。
ひときわ大きな歓声があがる。勝負が決まった。横たわる敗者に勝者の手が差し伸べる。
勝者に対する賛辞と畏敬。敗者への惜しみと期待が交差する。勝者は敗者へидээ(イデー)
(チヘル:アメ)を贈る。敗者は勝者から贈られたидээ(イデー)(チヘル:アメ)を見物人に渡す。見物人はそれをなめて、先ほど行われた名勝負について語り合う。
モンゴル流の幸せの連鎖。
この敗者と勝者の関係こそ食物連鎖に通じ、モンゴル人がこよなく自然を愛する民族だという証左ではなかろうか。
陽が傾きかけたオレンジ色の空のなか、今年の横綱が決定した。
ジャーハン セルーン サルヒ(涼しい秋風)がブフ達の汗を乾かす。大会スタッフにより解体されるゲル。兵(つわもの)どもが夢の後。
来年もこの緑の公園でモンゴルの幸せな大会が繰り広げられますように。
■写真は内モンゴル相撲の組み手。モンゴル国のブフと違い、足を取ることができないため柔道の組手に近い立ち技が鑑賞できます。
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