『神なるオオカミ・下』
2008年1月17日 読書 コメント (1)
【単行本 関野 喜久子 講談社 2007/11/29 ¥1,995】
中国の統治の歴史を遊牧民族と農耕民族の観点から考察し、これからの中国の国家形成にむけて新たな提案を投げかけている。
さて、日本人はモンゴル族と同様に蒙古斑を持っている。それはモンゴルと日本は兄弟のような関係と言われるゆえん。蒙古斑は漢人には見られない。
蒙古斑をもつ日本民族は遊牧生活を続けるモンゴル(狼)と同じく、海洋国として海狼の精神を継続させている。
「じつは、いまの世界でもっとも進んだ民族は、ほとんどが遊牧民族の子孫だ。かれらはずっと原始的な遊牧民族の遺風と習慣を保っている。牛乳を飲み、チーズやビーフステーキを食べ、セーターを編み、芝生を植え、犬を飼い、牛を闘わせ、馬を競わせ、スポーツ競技をする。また、心から自由を愛し、民主的な選挙を行い、女性を尊重する。遊牧民族の勇敢で好戦的で粘り強い進取の精神が、その子孫たちによって継承されたばかりではなく、度を超えるほど大いに登揚されている。・・・・」
「中国の小農経済は競争を恐れる平和な労働で、儒教の綱領は君と臣、父と子の関係だ。上尊下卑、年功序列、無条件の服従、専制の暴力をもって競争を消滅し、皇帝の権力と農業の平和を保つことが強調される。中国の小農経済と儒教文化は存在と意識の両面から中華民族の民族性を弱めた。中華民族は光り輝く古代文明を作り出したけど、その対価として民族性を犠牲にし、民族の継続的な発展を犠牲にしたのだ。
世界の歴史農業文明の低級段階を越えると、中国は立ち遅れて、たたかれる運命にあったのだ。でも、ぼくたちはまだ幸運なほうで、モンゴル草原で最後の原始的な遊牧生活を体験することにぎりぎりで間に合った。もしかしたら、西洋民族が奮い立つ秘密も見つけ出せるかもしれない」
中国の統治の歴史を遊牧民族と農耕民族の観点から考察し、これからの中国の国家形成にむけて新たな提案を投げかけている。
さて、日本人はモンゴル族と同様に蒙古斑を持っている。それはモンゴルと日本は兄弟のような関係と言われるゆえん。蒙古斑は漢人には見られない。
蒙古斑をもつ日本民族は遊牧生活を続けるモンゴル(狼)と同じく、海洋国として海狼の精神を継続させている。
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