月の見える夜に морин хуур
モンゴル好きの日本人に、月の見える夜、新宿歌舞伎町の路地裏でморин хуурで『荒城の月』を奏でたいと誘われ、意気投合。
морин хуур(馬頭琴)はたった2本の弦で成り立つモンゴルの楽器である。
морин хуурは相反する弦が互いに響きあい、2つの弦の範囲で音の世界観が築きあげられていく。
「朝」と「夜」。「太陽」と「月」。「あなた」と「わたし」。「出会い」と「別れ」。「おはよう」と「おやすみなさい」。「男」と「女」。「生」と「死」。「厳しさ」と「優しさ」。
表には裏があって初めて対象にスポットがあたる。またはその逆である。
一方が強ければ強いほど、他方も輝きを放つ。自分の存在をアピールするために。
その相反が新たな連続性を生んでいき途絶えることはない。
モンゴルの草原だけの大自然の中では、決して一人で生きていくことは出来ない。「あなたがいるからわたしがいる」。морин хуурのたった2本の弦は永遠の連続性を願って造られた楽器なのかもしれない。
悲しみや嬉しさなど人間模様が交差するく歌舞伎町の路地裏で、морин хуурを奏でるというのは確かに理にかなっている。

◆写真は、我がморин хуур。名前はまだない。
当然牝馬(?)である。

コメント

ゆにぞん
ゆにぞん
2007年7月23日20:34

今度二胡と馬頭琴でジョイントしましょう(^^)あたしは1週間のうち何日かは歌舞伎町近辺にいます。

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