以前この本はベネトン社の広告写真がブックカバーを飾っていた。撃たれた兵士の軍服が赤い血に塗られ、弾丸の跡が鮮明な写真だった。
過激なタイトルの割に文章は論理的な構成。
広告の写真に写る若い女性は私達に微笑みかけている。彼女の笑顔の対価として、広告主企業の商品を購入する。消費意欲を湧き立たせられるから。しかし、企業にとって広告は利益を上げるためのプロモーション戦略でありカモフラージュなのだ。株主へ利益配分のための緻密な金の計算の賜物である。裏事情を知った途端、彼女の笑顔に見せられた消費者は広告に裏切られたと感じる。
読んでいて違和感を感じた。この本は海外の広告について書かれた本であるため、日本的な広告戦略と相容れないものがあるからだろう。それは、海外市場のように企業と消費者は対立する存在ではなく、共栄共存していくと関係であるといった日本的マーケティング戦略の基本的な違いがあるからだろう。

企業のマーケッターは読んでみるべき本の一つ。

それは良いとして、広告に関わるようになってきた。広告代理店との付き合いは非常に面白い。深いオタクの広告業界人との話は、新たな戦略発想を促してくれる。
見習わなければ…。

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